店舗の南側に面した山道にヤマフジの花が淡い紫の小さな花を咲かせ始めました。季節は着実に移ろい、瞬く間に時間が過ぎていくことを思い知らされます。

街に暮らしていると花が咲いたり、緑の色が変化していくことに何も感じないのですが、こうして店舗のある田舎に来るとちょっとした山並みの色合いが変わったこと、吹く風が暖かくなったことに気付かされるのは不思議です。

忙しく時間に追われてスマホやパソコンばかり見つめていると、そんなことを感じる神経が画面の外には向かないのかもしれません。こうして店舗を掃除したり、植物に水やりをしていると五感がいろんな思考を巡らせてくれて時間の流れを緩やかにしてくれる気がします。小さなことに悩んでいると、山からのぞく青い空や風が救ってくれることがあります。だから自然の中で過ごす時間が私たちには必要なのだろうと思います。

「こんな田舎のお店にわざわざ来て、コーヒーを飲んでお客様にとって何が得なのだろうか」なんて、真剣に考える日々ですが、お客様が満足できる時間を過ごしていただけるようなサービスを提供するのが、一番大切なのだと。あとは周りの田舎のなんでもない風景が補ってくれると信じて。

 

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です